<ウリンのウッドフェンス(2006年3月27日)>


今年1月、エクステリア関係の仕事を始めて10日ほど経ったある日、造園の専門学校の同期からある1通のメールをもらいました。
なんでも、お友達で木製フェンスを作りたい人がいて、材料や施工方法などについてアドバイスを欲しがっているので、相談にのってもらいたい、という内容でした。
もちろん、あ〜坊がまだ学校出たてで
研修期間中だということもわかっていて、練習相手だと思って対応してくれればいい、ということだったのです。

そんなわけで、まずは電話でお客様へのヒアリング、打合せの日程調整、下調べ、資料やサンプルの準備など、生きた教材で自分も一から勉強しながら、進めていきました。

最初の打合せは、お客様が店の方まで来てくださり、その際に4種類の木材のサンプルを手に取ってもらいました。結構わかりにくい場所にある店ですが、木材のことを理解するには、手にとってもらうのが一番なので、来ていただけるととても嬉しいものです。
そして4種類の木材の中から、すぐにウリンを気に入っていただけました。

当初、お客様は自分たちで施工をしたい、というご希望が強く、それを前提とした設計をして必要な材料の見積りをしました。
ところが、いよいよウリン材のご購入が決まりかけたときに、やっぱり施工も! と、施工の依頼もしてくださり、最後までお手伝いさせていただくことになったのです。

施工の経過

奥様が自分で作った、
コンクリートレリーフのあるお宅に、、、


ウリン材到着。
よく晴れて、ウッドフェンス施工日和の天気となりました。
この日のために、大工さんが4人集合!


施工前>

大きなお庭の南側と西側に、L字型のウッドフェンスを取り付けます。

         
  南側フェンス取り付け前
  お隣のブロック塀が見えています。
  西側フェンス取り付け前
  お隣のメッシュフェンスです。


施工中>

レーザーのレベル測定器で水平を取りながら、
まずは角の親柱を決め、次に、他の柱を親柱
に合わせて真っ直ぐになるよう、立てていきます。
柱が決まったら、柱上部に笠木をとめます。
ここまでくると、なんとなく、完成の姿が目に
浮かんできます。
柱を固定するコンクリート用材料が不足したため、急遽近くのホームセンターへ砂・砂利・セメントの購入に走りました。
戻ってきたら、もうこんなに出来上がってた!

施工後>

    
お庭が見違えるように、明るくなりました。
レンギョウも、色鮮やかに引き立ってます。
このフェンスにつる性の植物を這わせ、好きな
植栽でお庭をアレンジする計画があるとか。
どんなお庭になるのか、楽しみです。
西側のフェンスもこのとおり。遮蔽しすぎず、
絶妙な隙間で、お隣の視線をカットできそうです。
ちらっと左側に写っている家の木製外壁とも、
調和しています。

長い大き目のウッドフェンスなので、通常よりも厚くて幅のあるヌキを使用することができ、立体感のある重厚なウッドフェンスになりました。ウリンの色合いともマッチしています。
これから年月を重ねて、ますます渋味のあるフェンスに変化していくことでしょう。

おしまい


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